小腸の病気について学ぼう

小腸腫瘍・腸重積・腸閉塞・吸収不良症候群・クローン病

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食餌性イレウスとは?

   

食物が原因で引き起こされるイレウスがあります。

「食餌性イレウス」と呼ばれます。

 

食餌性イレウスは、

イレウス全体の0.3~3%とされ、

比較的稀な疾患です。

 

誘引となる食物は、

以前は柿胃石が多く、

次いで昆布やワカメとされていました。

 

しかし最近では、

最も多いのはコンニャク・シラタキで、

次いで昆布・ワカメ・椎茸・餅・柿などが

報告されています。

 

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食餌性イレウスとは

発生原因は、

多くの場合、

腸管に器質的変化が存在するとされています。

 

器質的変化としては

開腹手術の既往があるものが多いと言われています。

 

手術内容としては胃切除術が多く、

64.3%に胃切除術の既往があったとの報告もあります。

 

胃を切除したことによって

消化不十分の食物が大きいまま胃を通過するため、

イレウスが引き起こされると考えられています。

 

胃 イラスト

 

ただし腸管に器質的変化が存在しなくても、

食餌性イレウスは発生しています。

 

腸管に器質的変化が存在しない場合の発生原因としては、

咀嚼や消化困難な食餌、

水分によって膨張する食餌、

腸管麻痺作用のある食餌などを一度に大量に摂取したこと、

早食いや丸呑みの習慣があること、

歯牙欠損などがあげられます。

 

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食餌性イレウスの腸管閉塞部位として多いのは、

下部小腸です。

 

特に回腸末端部とその100cm以内の回腸での発生は多く、

食餌性イレウスの61~82%を占めるとされます。

 

この部位に多い理由としては、

回腸が空腸より口径が小さいこと、

回腸末端部は可動性が小さくて腸蠕動が弱く、

回盲部による食餌の停滞が起こりやすいためと考えられています。
食餌性イレウスの診断では

CT検査の有用性の高さが認められています。

 

CTでは、

多くの気泡を含んだ

塊状物として描出されることがしばしばあります。

 

術前正診率は13%と低く、

絞扼性イレウスとして

緊急手術がなされる例も少なくありません。

 

術前に食餌性イレウスと診断されても、

イレウス管を挿入して経過観察しているうちに

腹膜刺激症状が現れて絞扼性イレウスを疑って

緊急手術を行うケースもあります。

 

術前の診断が難しいイレウスが食餌性イレウスです。

 

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 - イレウス


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