小腸の病気について学ぼう

小腸腫瘍・腸重積・腸閉塞・吸収不良症候群・クローン病

*

犬の小腸腫瘍について

   

小腸腫瘍は人間でも見つかりにくい病気です。

手術中にたまたま小腸腫瘍が

発見されるケースも少なくありません。

 

犬の小腸腫瘍は、

人間の場合以上に

診断が難しいと言われています。

犬の小腸腫瘍の代表的な症状としては、

食欲不振、嘔吐、下痢、

体重減少などが知られています。

 

しかし体重が特に減少してきたわけではなく、

下痢が見られず、

嘔吐も1日1回くらいということもあります。

 

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犬の小腸腫瘍

消化器系症状が重症化していない場合でも、

身体検査で腹部触診は当然行われます。

 

初診時に腹部触診で

異常が確認されれば問題はありませんが、

小腸腫瘍では初診時での

腹部触診で異常が分からないこともあります。

 

小腸腫瘍は実に分かりづらい病気なのです。

 

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犬の小腸腫瘍では、

貧血は比較的少ない症状だとされています。

貧血が認められる割合は

全体の約30%にとどまるとの

報告もあります。

 

ただし消化器症状よりも

貧血が重症化しているケースもあります。

そのようなケースが

存在していることに留意しないと、

原因不明の血液疾患として

アプローチしてしまう危険性があります。

 

X線検査、

超音波検査で

腹部に異常が認められなくても、

黒色便の症状があったら

消化管腫瘍の可能性を捨てずにエコー検査をし、

繰り返し腹部触診をしてみることが大切です。

 

初診時には異常が見出せなくでも、

再度触診したことで

中腹部に硬固な腫瘤を触知することもあります。

 

小腸腫瘍では、

エコー検査で低エコー性で

腸管の層構造を欠く

MASS像が確認されます。

 

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 消化管出血による鉄欠乏性貧血

また黒色便の症状が見られる場合には、

消化管出血による

鉄欠乏性貧血を疑う必要があります。

 

貧血の原因を鑑別するために、

血清鉄濃度とUIBC・TIBCを

測定することが望ましいとされています。

 

血液検査によって

鉄欠乏性貧血であることが判明したことで、

結果として腹腔腫瘤が

診断できたというケースもあると言います。

 

エコー検査で小腸腫瘍に

特徴的な低エコー性の病変が確認されたら、

手術を行います。

 

ただし鉄欠乏性貧血を起こしている場合には、

手術前に鉄剤を継続投与して

PCVを最低でも

20%にまで回復させるのが

好ましいとされています。

 

また術後には飼い主の同意を得たうえで

抗がん剤を使用した方が良いと言えます。

 

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 - 小腸腫瘍


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