横行結腸がんの症状と手術後の生存率について!
横行結腸がんの症状と特徴
横行結腸がんは大腸がんの一種です。
小腸からつながる部分を上行結腸といい、そこから横に伸びる部分を横行結腸と言います。
この横行結腸にがん細胞ができている状態を横行結腸がんと分類しています。
大腸がんの一種ですから、主な症状としては血便、下血、残便感、下痢・便秘、腹痛といったものになります。
大腸がんの症状の多くは自覚症状がほとんどないといわれます。
その中でもわかりやすいのが血便と下血なのですが、横行結腸は大腸の中でも比較的奥のほうになるので、出血があっても便ができるときに完全に混ざり合ってしまい、見た目ではわからないことが少なくありません。
大腸がんにかかわらず、がん治療では早期発見早期治療が求められますが、このような理由で横行結腸がんの発見は遅れる傾向にあります。
横行結腸がんを早期に発見するためには、定期的に便潜血検査をはじめとしたがん検診を受けることが必要です。
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手術後の5年生存率は?
大腸がんは手術療法が効果的とされていて、早期に治療を施せば根治も可能です。
横行結腸がんも例外ではありません。
大腸がんではがんの進行度によって手術後の生存率が異なっていて、ステージが早ければ早いほど生存率は高くなります。
ステージ0~1は大腸がんの病巣も小さく、内視鏡手術ですむことも多いです。
そのため、患者にかかる手術の負担も少なく、術後の5年生存率も90%以上になっています。
ステージ2~3になると、がん細胞がリンパ節に転移しているため、転移していると考えられるリンパ節も同時に切除します。
開腹手術も多くなりますが、がん細胞の状態によっては腹腔鏡手術を行えることも少なくありません。
生存率はステージ2では80%程度ですが、ステージ3になると65%まで下がります。
ステージ4ではほかの臓器に転移しており、転移の状態によっては根治が難しくなります。
そのため5年生存率も13%程度まで落ちることになります。
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