S字結腸癌の初期症状と治療予後の生存率について
2015/10/13
S字結腸がんの基本知識
S字結腸がんは大腸がんの一種です。
大腸がんはがん腫瘍ができる部位によって分類されます。
S字結腸は直腸のすぐ上に位置し、日本人の大腸がんの中では直腸がんの次に多いとされています。
直腸がんと同じように、比較的肛門に近いため、血便や下血が主な症状になります。
大腸内で便がほぼ出来上がった状態から血液が混ざるため、血便も目視でわかりやすい場合が多いのですが、痔と勘違いしてしまうケースもあります。
そのほか、残便感や下痢と便秘を繰り返すなど排便に関する症状も多く出ます。
しかし、ほかの多くの大腸がんと同じように、初期の自覚症状はほぼない、あるいは痔と勘違いして放置されることが多いがんになります。
そのため、がんと分かったときにはかなり進行している場合も少なくありません。
早期に発見するためには、やはり定期的ながん検診が必要になります。
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S字結腸がんの5年生存率
大腸がんの最も有効な治療法は外科手術になります。
がんの進行具合にもよりますが、外科手術でがん細胞を取り除くことによって、根治が可能です。
また、大腸がんがリンパ節に転移していない状態であるステージ0~ステージ1までは、開腹ではなく内視鏡手術や腹腔鏡手術が取られることも少なくありません。
手術の傷や負担も少なく済むので早期発見早期治療が推奨されます。
大腸がんでは進行具合をステージで分類することが多いのですが、ステージ0~1の早期のがんでは5年生存率は90%を超えています。
がん細胞が大腸壁を越えているものの、リンパ節まではいっていないステージ2でも、5年生存率は80%を超えます。
リンパ節に転移しているステージ3から生存率が落ち、転移したリンパ節の数が3個以下のa期で約77%、4個以上のb期になると約60%になります。
ほかの臓器に転移が確認されたステージ4になると、5年生存率は15%~18%とかなり低くなります。
これは手術等による根治が難しくなり、再発の可能性が高くなるためです。
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